2021年12月07日

【大会結果】第13回八重山将棋まつり

先日(12/5)、第13回八重山将棋まつりが開催され、盛況の内に無事終了することができました。参加選手、来場の皆様、その他関係各位へ御礼申し上げます。
また同時に行われた大会では以下の結果となりました。(※敬称略)

【小学生名人戦】
優 勝:高橋  紡 (真喜良小4)
準優勝:比嘉 奏登 (西原東小5)
3 位:高橋 憩  (真喜良小6)

【女流名人戦】
優 勝:上平 桃香 (大浜中2)
準優勝:高橋 憩  (真喜良小6)
3 位:石垣 暖菜 (石垣第二中2)

【シニア名人戦(60歳以上)】
優 勝:登野城 雅治 (一般)
準優勝:伊舎堂 春喜 (一般)
3 位:飯島 敏久  (一般)

【一般の部】
Sクラス
優 勝:白井 孝佳 (一般*本島)
準優勝:金銅 秀友 (一般)
3 位:新城 拓勇 (一般)

Aクラス
優 勝:上原 仁  (一般)
準優勝:大田 義信 (一般)
3 位:與儀 浩志 (高2*本島)

Bクラス
優 勝:玉里 大育 (一般)
準優勝:我如古 誠 (一般*本島)
3 位:野國 昌樹 (一般)

今年もおなじみの大川公民館で開催。
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■小学生の部は、上は小6〜下は園児(年長)までの6名が参加。少人数のため総当たりリーグ戦で実施。
クジで番号割り振りし、初戦だけは番号の隣同士で対戦し以下順々に対局を消化という進行。そのため1試合目から地元小学生1高橋君と本島から参戦の有段者の比嘉君が激突するという、優勝候補同士の組み合わせが発生。
高橋君の四間飛車に比嘉君の右四間腰掛銀の戦いとなり、中盤の捌きあいを制した高橋君が優位を築きそのまま勝利。高橋君はその後も勝利を重ね全勝で優勝。比嘉君が1敗で2位に、2敗の高橋(憩)さんが3位となりました。

(小学生の部)
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■女流の部は3名の選手がエントリー。少数ながら全員が中級以上の棋力で石垣島の女子強豪揃い踏み。総当たりリーグ戦を行い、1勝同士の上平さんと高橋さんが優勝をかけて対戦
戦型は相振り飛車戦となり、上平さんが猛攻を仕掛け高橋さんが受けに回る展開に。確実に受けてポイントを重ね優勢の高橋さん、攻めが切れそうになるも必死に手を繋いでいく上平さん。最終盤、高橋さんの受けのミスを見逃さず上平さんが一気の寄せに出て最後は即詰みに討ち取り、見事初優勝。今年の中学女子沖縄県代表の貫禄をみせつけました。

(女流の部)
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■シニアの部は8名の選手が参加。予選を2ブロックに分けて、通常の2名通過ではなく3名通過の6名による決勝トーナメント制。
※勝ち負けを決めるだけでなく「沢山指したい」というシニア選手の気持ちに応える意味で、このような運営にしました。
当大会では可能な限り参加者にはたくさん指してもらえるよう大会の都度、臨機応変に運営しております。

予選では前回1位の登野城さんと前々回覇者の飯島さんを事前に別ブロックに分けて予選リーグ開始(運営側の配慮はここまで。あとは実力勝負です!)
結果、決勝に勝ち進んだのは前回覇者の登野城さんと、今期から年齢規定を満たしシニア初参加の伊舎堂さん。
戦型は登野城さんの振り飛車に伊舎堂さんの居飛車という対抗型に。登野城さんが序盤から積極的に動いていき相手を翻弄、終始主導権を握り続けそのままゴール!快勝で2連覇を達成しました。
3位決定戦では梶さんを下した飯島さんがさすがの3位入賞に。

(シニアの部)
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大ベテランの選手たち。皆さん真剣な顔つき

(高田七段が八重山将棋まつりの応援で会場にかけつけてくれました)

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開会式で挨拶する高田先生
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「ねーねー」と質問する小学生につかまる高田先生(^^;

*会場では各クラスの対局を観戦し終局後アドバイスしてくれたり、限られた中で指導対局等、大会を引き締めてくれました。
ありがとうございました。
高田先生は2年ぶりの来島でしたがお変わりなく、いつも若々しいですね。またの再会をお待ちしています!

(指導対局?)
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中学生のお姉さん二人をつかまえて二面指しをする紡くん(笑)。気分はプロ棋士ですな。

■Bクラス(級位者)は大人7名、中学生3名の計10名が出場し、熱戦を繰り広げました。
予選は2ブロックに分かれ、各成績上位者2名通過、4名による決勝トーナメントを実施。決勝へは優勝候補の玉里さんと本島から参戦の我如古さんが進出。予選では玉里さんが勝利しているが果たして結果は・・?
相居飛車の力戦となり鋭い攻めを繰り出す玉里さん、丁寧に受けて反撃の機会を待つ我如古さんという展開に。途中、玉里さんは攻めが切れるも、そこから細かく手を繋いでいきチャンスを待つ。我如古さんは守勢にまわりすぎたか?徐々に差を詰められ逆転、最後は玉里さんが即詰みに討ち取り見事Bクラス初優勝となりました。
3位決定戦は若手で唯一本選へ進んだ松村君(中3)を、Bクラスの門番?野國さんが得意の嬉野流から大人の貫禄で熱戦を制し入賞。
(Bクラス)
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真剣に盤を睨む少年たち
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大人たちも真剣に対局

■さて・・・AクラスとSクラスですが、今回は出場選手が少なく各3名のエントリー。
リーグ戦にしてもすぐ終わってしまうのでそれではつまらない、選手もたくさん指したいはず。ということで急遽、『SA合同クラス』として6名による総当たり戦で開催しました。(ただし内部的にSとAエントリー選手の順位は成績により付ける)

優勝争いは、本島から参戦の実力者・白井さんが順当に白星を重ね、それを地元実力者の金銅さんが1敗で追う展開に。
最終戦で両者が激突。白井さん勝てば優勝、金銅さん勝てば逆転優勝という一戦。
白井さんの振り飛車に対し、金銅さんは居飛車引き角戦法で高美濃囲い+棒銀で挑む。白井さんの落ち着いた指し回しに金銅さんは棒銀不発で苦しい展開、細かく手を繋ぎ勝負形にまで持ち込むも、最後は白井さんが大量の持ち駒を使って一気に即詰みに討ち取り勝利。
全勝で初優勝を飾りました。
合同リーグの3位に入ったのは3勝2敗の好成績を収めたAでエントリーの上原さんでした。
※ただし先に説明の通り、各エントリークラス内の成績順位で表彰。

(S・A合同クラスはどれも熱戦続き)
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(成績結果)
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(女流名人戦表彰者)
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※午前開催のため、昼前に表彰式

(各クラス優勝者)
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左からBクラス優勝:玉里さん/Aクラス優勝:上原さん/Sクラス優勝:白井さん/シニア優勝:登野城さん/小学生名人戦優勝:高橋くん

(総評) 
今年は昨年から続いた新型コロナによる活動自粛明けということもあってか、同日島内では様々なイベント(地区対抗駅伝大会、農林高校祭、商高祭、やきもの市、学生の各種部活動の競技大会、等々。。)が開催されており、その影響で参加者減は予想されていましたが、それでも上は70歳から下は5歳まで、32名の選手が参加し盤上で熱い戦いを繰り広げました。

昨年好評だった”お楽しみ抽選会”を今年も実施。賞品は高田先生の色紙+将棋グッズ(扇子〜駒消しゴムと様々)、大会参加者には誰にでも平等に当たるチャンスがあります。今回もこのイベントが一番盛り上がったかもしれません(笑)。子供たちは大はしゃぎで会場の雰囲気も明るくなりました。
また、今年も沖縄本島からは4名の方が参加してくれました。県内でもこの”八重山将棋まつり”のファンが増えてきているのかも?。嬉しいことです。

さて課題もありました。一部反則負けのトラブルやマナーに対してのクレームなど。『皆で和気藹々ながらも真剣勝負で一日将棋を楽しむ』がモットーの大会であります。あまり厳しくするのもどうかと思いますし、声の大きい人の主張だけが通るというのもまた公平でなくなります。
しかしながら最低限のルールやマナーの徹底はあらためて周知しなければなと感じました。
※ただほとんどの参加者はマナーも良く、大会運営にも非常に協力的で、いつも助かっております。参加者皆様のおかげで大会の雰囲気は他県や他の大会と比べても(※筆者の県外大会多数参加の経験から)、かなり良いんじゃないかと思いますよ。

もう一つの課題はクラス分けですね。今回はSA合同で行いましたが、時代によって参加数やその棋力も変わってくるので既存のルールだけでは適正なクラス分けも難しくなってきます。時代、状況に合わせある程度のサイクルでクラスの基準も見直す必要があるでしょう。
来年以降の大会ではその辺もクリアにしていきたいと思います。

さて、年内の八重山支部主催大会はこれにて終了です。来年も石垣島での将棋大会をより充実させ、多くの方に楽しんでいただけるイベントにしていきたいと思います。今後とも八重山支部の活動へのご支援ご協力をお願いいたします。

以上、第13回 八重山将棋まつりの結果報告でした。
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2018年10月09日

【大会結果】第五回・学校対抗将棋団体戦

10/8に市内アルファ進学スクールにて”第五回・学校対抗将棋団体戦”が開催され以下の結果となりました。

優 勝:石垣第二中学校チーム
準優勝:平真小学校チーム
3 位:吉原小学校Aチーム
4 位:白保小学校チーム

今年は8校、9チーム(参加選手29名)がエントリー
クジで予選2ブロックに分けてリーグ戦を行い、各上位2チームが決勝トーナメント進出。

試合は3人一組での一斉対局(横並びに同時対局、2勝以上でチームの勝ち)。一人だけ突出して強くても他の二人が負ければチームとしては負けになるので、団体戦はチームワークと席の並びが勝利への鍵となります。

(予選)
Aブロックは5チームによる総当たり。昨年優勝の石垣第二中チームが全勝で1位、次いで平真小チームが2位通過となりました。
Bブロックは吉原小Aチームが3連勝で1位通過、次いで初出場の白保小チームが2位通過。
※石垣第二中チームは当日選手が足らず2名での出場。欠員分は不戦敗となるので一人でも負けたら即チーム負けとなります。有段者・上級者のチームながら常に一敗スタートのハンデを乗り越えられるか?

(準決勝)
二中 VS 白保小
   実力に勝る二中が順当に2−1で勝利
平真小 VS 吉原小A 
   チーム総合力の高い平真小が3−0で吉原Aに勝利

(決 勝)
二中 vs 平真小

決勝は昨年と同じ顔合わせで、二中対平真小の決戦に。
結果は・・・2−1で二中チームが勝利し連覇を果たしました。
平真小も中・上級者を揃えた手厚いチーム、上級・有段者相手にも一発入る力を秘めており昨年の雪辱を果たす可能性もあったのですが、二中の実力者大江君・急成長中の長浜君の地力が勝り、残念ながら今年も2位に。

*3位決定戦は、吉原小Avs白保小の対戦で2−1で吉原小Aが制し3位入賞。

(惜しくも予選敗退したチーム)
・川平小・八島小A・新川小・吉原小B・海星小

参加した生徒の皆さんお疲れ様でした。また来場の保護者の方および付き添いの教員の皆様、長時間にわたっての応援およびご協力ありがとうございました。

(大会風景)
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(女子選手も奮闘)
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(優勝の石垣第二中学校チーム)
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(準優勝の平真小学校チーム)
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(大会結果)
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posted by 事務局長 at 18:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月15日

<大会結果>第八回 八重山将棋まつり

昨日(8/14)、第八回八重山将棋まつりが開催され、大盛況の内に無事終了することができました。参加いただいた皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。
また同時に行われた大会では以下の結果となりました。

【小学生の部】
優 勝:大江みちる さん(小6)
準優勝:當銘 征三郎 さん(小5)
3 位:幸地 雄大 さん(小6)

【女流の部】
優 勝:山田 和歌奈 さん(一般)
準優勝:田盛 敦子 さん(一般)
3 位:石垣 暖菜 さん(小3)

【一般の部】
Aクラス
優 勝:熊木 海駆人 さん(中3)
準優勝:上地 亮 さん(一般)
3 位:大城 瑛生 さん(中3)

Bクラス
優 勝:新城 拓勇 さん(一般)
準優勝:池原 優 さん(一般)
3 位:奥田 拓夢 さん(中1)

(大会会場風景)
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小学生の部は9人による総当たりリーグ戦。
優勝候補の大江、當銘の両選手が順当に勝ち星を重ね最終局での全勝対決。結果、大江さんが勝利し3年連続で小学生名人となりました。

今回初開催の女流の部は3名による総当たり戦。
少人数ということで、まずは試合前に3人で高田先生の指導対局を受けてもらい本番前のリハーサル。丁寧な指導はとても好評で、3人ともリラックスして本番に挑めたようです。結果、全勝の山田さんが八重山初の女流名人の栄冠に輝きました。

(別室での高田プロによる指導対局風景)
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*6面指しでの指導対局、高田先生ありがとうございました。
指導対局コーナーも大人気で、ホボ最後まで常時6人相手に指導をしていただきました。お疲れ様でした。


さて一般の部ですが、今回から中学生の部を取り止め大人も交えた一般の部に統合。下は中学1年生から上は60代まで、世代を超えた熱い戦いが繰り広げられました。
(※4人リーグの一斉予選で2連勝者はAクラスへ。2連敗者はBクラスへ、1勝1敗者は本人の希望および運営側の判断でそれぞれA、Bへ振り分け。以降はA、Bとも決勝トーナメント方式)

一般Bは大人11名、中学生2名が出場し、石垣島の隠れた強豪達が熱戦を展開。Bクラスの中でも特に安定した力を発揮していた新城さん、池原さんが決勝進出。居飛車穴熊VS振り飛車の戦いとなり、穴熊に囲った新城さんが勝利し優勝。
3位決定戦は奥田君vs大濱君の中学生決戦に。結果は、昨年小学生大会3位になった実績のある奥田くんが勝利し入賞。
トーナメントで大人を打ち破って勝ち進んだ両中学生に拍手!ですね。

最強クラスの一般Aは予選を勝ち上がった大人5名、中学生3名、高校生2名が出場。
大人はいずれも実績のある強豪達、中高生達がどう食らいついていくか、それぞれの対局に注目が集まりました。
さて試合の方はというと、1回戦から優勝候補筆頭の伊舎堂氏が大城君(中3)に敗れる波乱の幕開け。同じく優勝候補の岩川氏も準決勝で熊木君(中3)に敗れ、決勝は上地さん(一般)と熊木くんの対決に。
実戦経験豊富な上地さんが優勢なまま逃げ切るかと思われたが、若さ溢れる熊木君が終盤猛迫し最後は即詰みに。見事、名だたる大人達を退け、初優勝となりました。
また3位決定戦は岩川氏と大城君の戦いに。闘志溢れるファイター同士の一番、勝利の女神は若い大城君に微笑み、見事3位入賞。
こちらも大活躍の中学生コンビに拍手‼。また大人代表として踏ん張った上地さんにも拍手!ですね。

(大会成績表 小学生・女流)
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(大会成績表 一般A、B)
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(表彰式での高田先生挨拶)
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(総評)
今年は初の女流大会新設や、一般の部に中学生以上を統合したりと、これまでの”将棋まつり”の形を変えて開催しました。運営側としては不安も大きかったのですが、結果としてはこれまでにない多数の参加者で盛況となり概ね成功だったかと思います。
小学生同士の真剣勝負、一般戦での幅広い年代による真剣勝負や女性同士の熱戦、また今回は車椅子の参加者もいたりと、年齢・性別関係なく誰でもが楽しめる、将棋の醍醐味を参加者同士共感できた”将棋まつり”になったのではないでしょうか。

各クラスともドラマがあったのですが、中でも一般Aクラスは特に盛り上がりました。
強豪の大人達をなぎ倒し優勝した熊木君(中3)はもちろん、実力者の伊舎堂氏、岩川氏を破った大城君(中3)の活躍は大会関係者を驚かせました。(井手支部長からは「3位の大城君には特別敢闘賞を送りたいくらいだ」とのコメントも)
中学・高校生達の今後の活躍に益々期待。もちろん大人達も黙ってはいませんよ(笑)。次回大会が今から楽しみです。

以上、第八回 八重山将棋まつりの結果報告でした。
posted by 事務局長 at 21:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする