年の瀬の慌ただしい時期ですが、一つ寂しいご報告を。
2008年の開店以来、長きに渡って八重山支部の活動拠点としてお世話になっていた”囲碁・将棋サロン ばしらいん”が年内をもって閉店しました。店主およびご家族の皆様には石垣島将棋界における長年の貢献に心より感謝申し上げます。
八重山支部立ち上げ初期メンバーの一人でもであった実業家の勝連章氏が、将棋および囲碁を愛好する方の集える場所として開店。その頃は将棋を指せる場所が無かったため(当時は会員仲間の飲食店などで対局会を行っていた)、島の将棋関係者は大いに喜び、「ばしらいん」にて練習会や将棋大会も度々開催。宴会も多数行い、地元将棋ファンならびに囲碁ファンの交流の場として親しまれました。
2012年に勝連氏が逝去した後も、ご家族がその意思を引き継いで営業を継続してくれておりました。
将棋対局が7〜8面同時にできるだけでなく、食事の提供もあり(飲食店を兼ねていたため)食事をとりながら夜遅くまで対局することも。
2014年には沖縄本島の強豪選手たち(10名ほど)を招いての交流団体戦・個人戦をばしらいんで行い、前夜祭〜本番当日の打上げで大いに盛り上がりました。本島の何人かはそのままばしらいんに泊まったりなんてこともありましたね。
その後も旅行で訪れた人が訪ねてくることが結構あり、その都度会員に連絡が入り対局の相手をすることも(ほぼ奥原さんが相手していましたね。わざわざ旅行中に来るほどなので大体は腕自慢、まさか南の果ての石垣島で将棋で負かされるとは思わなかったことでしょう(^-^;)
将棋・囲碁ファンで賑わったばしらいんでしたが、2020年のコロナではやはり大きな影響を受け、その頃から集まる機会も減少しここ数年は年に1〜2度、支部のちょっとした会合や忘年会で利用させてもらう感じでした。利用者もそうですが店主も高齢化で、今年をもって店を閉店することに。
昭和の香りそのままに自由な空間でした。ひたすら将棋を指す人、その傍らで紫煙を燻らせながらお喋りを楽しむ人、将棋そっちのけでテレビのスポーツ中継に一喜一憂する人、一日に何度も覗いては少し話して帰る人、そんな人間達を気にせず室内を自由に闊歩する猫たち・・
これからの時代、もうあのような場所には出会えないでしょう。
先日最後の挨拶にと、支部会員数名で訪問し店主と記念撮影。支部から気持ちばかりの感謝金をお渡しさせてもらいました。
私自身、少年の頃より将棋を指す場所が何度もなくなる経験をしており、将棋を指せる場所がある有難さは身に染みて感じております。長きにわたって将棋愛好者が集まれる場所を維持してくれたばしらいんの店主・ご家族には感謝しかありません。店主およびご家族の皆様の健康とご健勝をお祈り申し上げます。
来年からは支部の集まる場所は無くなりますがどうしますかね?・・どうしますかね?(*_*)
まあ、今の時代に合った形で、またなんらかの集いの形が出来ていくのだと思います。衰退させることなく、来年からも八重山支部盛り上げていきましょう。
(ばしらいん写真 2025.12.14)

訪れた多くの棋士たちの色紙

広い店内。ここに脚付き盤を複数面並べて熱戦が繰り広げられた

ママさんとこの日かけつけた会員で記念撮影